毎年10月の連休に那覇祭りが開催されています。
正しくは「那覇大綱挽まつり」ですが、皆那覇祭りと言っていますね。
この綱引きはギネスに認定されていて沖縄で最大級のお祭りとなります。
このギネス認定されている綱引きに当日飛び入りで参加してきました。
2016年の写真と共に大綱挽の様子を紹介します。
なお、今年2020年の開催は中止されています。
那覇大綱挽まつりとは?
那覇祭りは毎年10月の体育の日の連休に3日間開催されます。
目玉である大綱挽のイベントは中日の日曜日に行われています。
旗頭行列
旗頭とは村のシンボル・守り神であり、村の繁栄を込めて製作され、大綱引きの応援の象徴となります。
何十キロもある重い旗頭を旗持は持ち上げ、華麗さを競います。
現在那覇は東西に7つずつ、合計14個ありますが、元々は4つだったようです。
那覇大綱引き
那覇大綱挽は琉球王朝時代(1450年頃)から続く伝統行事です。
都市(那覇)の発展と共に綱も大きくなり現在に至ります。
1935年に途絶えた大綱挽ですが、1971年(沖縄の復帰前年)に市制50周年記念事業として10・10那覇空襲の日に復活しました。
1995年にギネスブックに世界一のわら綱として認定されます。
女綱と男綱をかぬち棒で結合させて綱挽をするので人類繁栄を願う行事ではありますが、商売繁盛、家庭円満、子宝などそれぞれの思いが込められている行事でもあります。
200メートルの大綱を1万5千人ほどの人達で引き合います。
観客は27万人程で非常に盛り上がります。
地域により東西に分かれて綱引きをしますが観光客の参加も可能です。
お祭りのスケジュールは要チェックです。
RBCフェスティバル・オリオンビアパラダイス
奥武山公園で夕方から無料ライブで盛り上がっています。
屋台も多く出ています。
20時から花火も上がります。
アクセス
那覇祭りはイベントにより会場が異なるので場所を間違えないように確認が必要です。
旗頭行列・・・国際通り
大綱挽・・・58号線久茂地交差点
RBCフェスティバル・オリオンビアパラダイス・・・奥武山公園
大綱
この日は那覇まつりあるのは知っていたものの、参加するつもりはありませんでした。
公設市場周辺ややちむん通りを散策していました。
10月といえど暑くてその辺の衣料品店で日傘を購入しました。
そこのおばちゃんにおすすめされて大綱引きを見に行ってきました。
久茂地交差点に到着しました。
綱の大きさがお分かりでしょうか。
通常の綱が何重にも巻かれて巨大な綱となり、
封鎖された国道の真ん中で待機しています。
片道3車線の国道を交通規制して道路上で大綱挽を行います。
中央分離帯もこの時は外れるようになっているそうです。
旗頭
14:30頃
交通規制が開始され、旗頭も揃います。
旗頭の上の部分です。
各地域により何日も前から手作りで作成されます。
地域により違うのでそれぞれの地域の旗頭を見比べるのも面白いです。
この旗頭ですが50キロ近くあるんです。
これを持ち上げ、倒さず、華麗に舞ってと持ち手は重労働ですが、
これができて男として認められるという所もあったようです。
国際通りで旗頭行列を終えて、
那覇の各地域の旗頭が西と東に分かれて集合します。
会場も最高潮に盛り上がっています。
大きなくす玉が運び込まれてきました。
式典開始
大きなくす玉の設置がされました。
14:45~式典開始です。
市長、県知事、各種お偉い様方の挨拶、祝辞、とあいさつだらけです。
とにかく長く感じました。
10月といえどまだまだ暑いので待っているだけで体力消耗します。
ましてやこの混雑。
空手の演武もやっているようですが見えませんでした。
綱寄せ
そして綱寄せです。
男綱と女綱を寄せて合わせてかぬち棒でつなぎます。
綱も何トンもの重さなので調整してあわせます。
が、この年はすごく時間がかかっていました。
大勢の観客で見守ります。
やっと綱が合わさってかぬち棒が刺さります。
ここで歓声があがります。
支度寄せ
琉球王朝時代の戦国武将に扮した人を支度(したく)と言います。
この支度が大綱の上で対峙し、見得を切り合います。
なかなかの見所です。
人混みで大混雑している為、遠くでしか見れませんが迫力あります。
支度が終わると先ほどのくす玉が割れます。
沢山の風船が舞っていき見事な様子です。
ここで16:15位でした。
式典開始から1時間半程かかり、長かったです。
ようやく大綱挽が始まります。
大綱挽開始
くす玉が割れて、合図と共に綱引きの位置に着きます。
皆我先にと綱の近くへ群がります。
この大綱引きは誰でも西、東のどちらにでも参加ができます。
沖縄在住者、日本人観光客、外国人観光客、米軍基地在住者、と老若男女色んな方がいます。
もう押し合い、揉みくちゃ、何が何だか、なカオスな状態です。
決着するまで皆で引き合います。
30分の激闘の末、この年は西が勝利。
勝敗が決まり、歓声があがります。
ざっくりとした表現ですが、皆がこれからの幸せを願って同じ綱を引くので、
やっていること、願いは同じなんです。
なので勝っても負けてもギスギスしたり落ち込んだりすることは無く、
皆お疲れ様~といったムードです。
ここで沖縄のお祝いの唄、カチャーシーが始まります。
綱をお持ち帰り
綱引きが終わると、各所で綱がカットされて配られます。
この那覇祭りの綱は縁起物であり、持ち帰って友人、親戚、ご近所さんへおすそ分けしたりもします。
綱引きが終わり次第皆我先にと綱へ寄っていきますが、充分すぎるほど沢山あるのであせらなくても大丈夫です。
ゆいレール乗車中に花火が見れた!
モノレールに乗って帰宅しました。
モノレールの中から偶然花火が見れました。
ラッキー!
那覇大綱挽まつりの注意点
ここで那覇大綱挽に参加するにあたって気を付けることを紹介します。
・熱中症対策をしっかりする(10月でも全然暑いです。水分・帽子・サングラス)
・トイレは少ないのでお早めに。(27万人に対してコンビニ程度)
・迷子注意。(子供には派手はTシャツや帽子を)
・スニーカーで参加推奨(足踏まれるので危ないです。)
・綱を持ち帰るならビニール袋持参する
那覇大綱挽に飛び入り参加した感想
今回、那覇大綱挽まつりに行ったのは4~5回目で10年振り位でした。
久しぶりに参加して感じたことは、外国人観光客の多さです。
ここ、沖縄なんだろうか?と感じることもあった程でした。
それだけ世界中の方に認められているお祭りということなのでしょう。
最初はあまりにも人混みが凄いので近くで眺めているだけの予定でしたが、
近くの外国人観光客に「参加しなよ~」と肩を組まれて縄の近くまで連れていかれ、
気が付くと綱引きをしていました。
縄の端の方で身動きできる人は綱を譲り合いながら交代で綱引きしたりしました。
人種、世代、出身地、性別等を超えて皆でこれからの幸せを願いながら綱を引くこの様は平和な光景であったと感じました。
今年2020年は残念ながら開催されませんが、2021年は無事開催されることを期待したいです。
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